視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~
「か…神崎さん?」
「答えてもらえるかな?」
「そんな事、思っていません。」
「でも、斉藤はあなたが図書館での殺人犯を手引きしていると言ったんですよね?」
「それは…そうですけど…。」
「では、今の斉藤の状態を当然の事だと思いますか?」
な…なにそれ…
確かに私は腹を立てたかもしれない。
だけど、当然だなんて…
「思っていませんっっ。」
私がそう答えた後…
あの気配を感じたんだ…
『セツ。何デ、コンナ所ニ居ル…』
その声を聞いた瞬間、ポリグラフ試験器の針が大きく振れた音が響いた…