視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~
ポリグラフの針は、左右を激しく行き来していた。
私自身、自分の鼓動の早さは嫌でも感じている。
呼吸が浅くなっていく…
そんな私を心配してか、神崎さんは、
『香歩さん?大丈夫かい?』
と、声をかける。
とても大丈夫だなんて言えなかった…
『アノ男ト同ジ様ニ…コノ男モ、セツヲ囲ウツモリカッッ!』
囲うなんて意味は分からない。
けど、神崎さんに危険が及んでいる事だけは分かったんだ。