世界聖戦
感慨に耽っている暇はない。

ヘヴンは聖墳墓教会の方へと歩いていく。

聖釘が祭られているのは教会内だろうか。

それとも聖十字架のように隠し扉のある部屋に保管されているのか。

扉に手を伸ばそうとした、その時だった。

「!!」

ヘヴンの頭上から覆い被さるような影。

咄嗟に飛び退いたヘヴンのいた場所に、一人の女剣士が剣の切っ先を突き立てた!

砂ばかりの地とはいえ、ここの足場は固い地盤だ。

そんな地面に切っ先を突き立て、折れも曲がりもせずに容易く貫くとは…。

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