世界聖戦
「あはははははははっ!」

腹を抱えてファティマは笑う。

「騎士(ナイト)の称号まで得た英国国教会の最強祓魔師さんは、オツムの方はイマイチみたいね!」

彼女はランスロットの手にするアロンダイトを指差した。

「お前は自分の持つ霊装の特性すら理解していないのね」

「理解しているとも」

侮辱するファティマの発言に表情一つ変えず、ランスロットは言う。

「霊装アロンダイト…『魔』を斬る事のみに特化した剣…逆に言えば『魔』以外のものは斬る事ができない」

「そうよ。そして私はヴァチカンの祓魔師にして、唯一神と同一の存在」

目を細めるファティマ。

「『魔』ではない私は、アロンダイトでは斬れないわ」

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