世界聖戦
アロンダイトが通用しないのであれば、ランスロットは丸腰も同然。

騎士(ナイト)の称号まで得た彼でも、剣がなければその技術を生かす事は出来ない。

「おわかりかしら?騎士(ナイト)さん。お前は私には勝てないの。無駄な労力は割く必要はないわ」

「……」

それでも無言のまま。

ランスロットはアロンダイトを構えたままファティマを見据える。

「…あっそ」

ファティマの顔から笑みが消えた。

そして次の瞬間。

「ゆくぞ、ファティマ!」

ランスロットは突進する!

一足飛びからの刺突!

しかし。

「言ったでしょ?」

ファティマの強力な宗教防壁が、アロンダイトの切っ先を防ぐ。

「『魔』ではない私は、アロンダイトでは斬れないわ」

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