こらしめ屋

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∥∥5年前∥∥
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「お母さ~ん?家の鍵どこ~?」


「テーブルの上にない?」


「あっ!あった!!じゃ、もう行くね。」


「ちょっと待って、未来!」


「なに?早くしないと遅刻だよ~!」


「一人でお留守番なんて大丈夫?やっぱり、お母さん休もうか?」




そう、あの日は私が仕事で遅くなり、夫も残業があるという事で、娘一人で留守番をすることになったのです。




「大丈夫だよ!もう8才だもん♪」


「そう?何かあったら直ぐに電話してね?」


「うん!じゃあ、行ってきま~す♪」




その日の朝のこの会話は、今でもはっきりと覚えています。

『行ってきます♪』と、元気に出て行った娘の姿は目に焼き付いて離れません…


一人で留守番させてしまった事を、どれだけ後悔したか……



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