ピュアラブ!
大好きなひと




「おーい、姫!」



「姫、今日は誰と帰るんだーい?」



「オレがエスコートしますよ!」



「いやいや姫、あたしが!」



「いーやわたしが!」



「いやオレが!」




「あーーーもう!!うるさーーーいッ!!!」




私の声を合図に、シンと静まり返り、そして……




一気に、皆の笑い声が爆発。




教室が笑い声で満たされる。




「姫、おこらないでくださいよぉー」



「姫ぇー」




「………ウザイ。」




「キャー姫ー!!」



「冷たい目線もたまらないぃー!!」




「…………。」




…お気付きでしょうか。




私は姫と持て囃されているわけではなく




完ッ全に笑いのネタとされていることを。





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