「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
「俺はどっちかっつったら、野外プレイ派だしな」

こうなったら強制的に黙らせてやろうと、変態チックな本音を暴露。



「ええーっ! 寒いじゃん、凍死しちゃう」


「あのさ、まさかとは思うけど……。全裸にはならねぇよ? もちろん」


「えっ? そうなの?」


嘘でしょ? 何なのこの人?



野外でスッポンポンでプレイしてたら、確実に逮捕される。

犬畜生じゃね? まぁ服脱いでなくてもそれに近いもんは無きにしも非ず、ですけども。






何だかんだと言いながらも服を着終えた俺は部屋を出る。

コンドーさんを求めて、向かうは洗車場。


もちろん買うだけだ。車ん中でなんて、断固拒否。



なのに……。


「どうしてついて来るんですか? 洗車場に何かご用でも?」

助手席にシレッと乗り込んだ杏奈に、嫌味をたっぷり込めて問えば、

「0.1秒だって、浩平と離れたくないもん」

と。窓に視線をやりながら、口を尖らせて拗ねて見せる。



ほんの数分前まで『コンビニで買って来―い!』とか何とか、息巻いてたくせにか。


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