「ねぇ米山くん、どうしてそんなに不細工なの?」
きっと、お説教されるんだろうなぁ……。

そう思ったら、益々気持ちがどんよりと重たくなった。



米山の顔を見るのが怖くて、身体は向き合っているけど私は俯いて、じーっと自分の爪先を見詰めていた。


そんな私に米山は、まるで当て付けるように大きく息を吐き出した。


「お前さ、自分の都合で入居者さんたちを振り回してねぇか?」


「はっ?」

想像を遥かに上回るほどの酷い言われように、勢い良く顔を上げてまじまじと米山を見た。



「ここはあの人たちにとって、不本意だろうが何だろうが生活の場だ。俺らはその生活を支えるのが仕事だろ?」


「そうだけど、それが何?」

米山の言わんとすることがさっぱりわからなくて、イラッとしながら聞き返した。



「入居者さんはここで、一人ひとりが個々に一日を過ごしてんだ。その大切な一日をどう過ごすか、お前の都合だけで決めていいのか?」


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