【完・短編】届かないラブレター。
『柚ー、何で無視してたんだよー。俺、カッコ良かった?カッコ良かった?』
試合が終わると仁は真っ先に私のもとに駆け寄ってきたよね。
「…うん……カッコ良かった」
あとから思えば、これが初めてだったのかもしれない。
本音で、心の底から仁を誉める言葉を言ったのは。
だからあの時の仁は目を真ん丸にさせたんですか?
『今日は随分…素直だな』
「………え?」
私はこの日、初めて仁が私に向かって頬を赤く染めるのを見ました。