雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

  『ふぅー』と息を吐きながらテーブルに突っ伏していると、

 「どうだった?? あのDVD役に立った??」

 頭の上から声がした。

 顔を上げると昨日の学生バイトくんがいた。

 「タケ!! シゴトさぼんな!!」

 奥から水とグラスを持った白木氏が、こっちに向かって来る。

 この学生バイトくん、『タケ』っていうんだ・・・。

 「だって気になるじゃないッスか」

 タケくんが、興味深々な目を向けてきた。

 ・・・あぁ、言いづらい。

 「・・・スイマセン。 またボツでした」

 「えぇー?! 何でー?! ちょっと見せて」

 タケくんは、ワタシがテーブルに無造作に置いていた茶封筒を手に取ると、ボツになった原稿を引き抜いた。

 「ちょ・・・待っ!!」

 このコ、今ココで裸体の絵を見る気なの?!!

 阻止しようと手を伸ばすも、遅かった。

 タケくんと、その後ろから覗き込むように白木氏が、昨日のワタシの渾身の絵を見て、

 『ぷぷぷぷー』

 笑いよった。
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