雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

  またもボツをくらった帰り道、DVDを返却すべく『SHIRAKI』に向かう。

 扉を開けると、

 「いらっしゃいま・・・あ。」

 白木氏が今日もホールにいた。

 ホールにいるという事は、客入りがあまり良くないと言うことか。

 「コレ、昨日のバイトくんに返して下さい。 ありがとうございましたと伝えて下さい。 あと、日替わりパスタを1つ」

 DVDを返しつつ、ちゃっかり空腹を満たす事に。

 「かしこまりました。 お席に御案内致します」

 DVDを受け取った白木氏が案内したその席は、角の端の隅っこの席だった。

 何?? 嫌がらせ?? 他にも席空いてるじゃん!!

 「この席、千秋さんの特等席。 ここなら何してもあんまり目に付かない」

 そんな漫画に出てきそうなセリフを、なかなかのイケメンが笑顔(営業スマイルだろうけど)で言うから、うっかり恋に堕ちかけた。

 しかも『千秋さん』。

 そっか、昨日学生バイトくんが『篠崎千秋』っておっきい声で言ってたもんね。

 覚えていてくれたんだ。

 ・・・なんか、すごくこそばゆい。

 「では、少々お待ち下さい」

 ワタシの心境など知るはずもないし、知りたいとも思っていないだろう白木氏は、オーダーを伝えるべくアッサリとキッチンへ下がって行った。
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