雨の日に、キミと一緒に創るエロ。



 -------------あれからパッタリ千秋が来なくなってしまった。

 代わりに流山先生が週3位の頻度で来る様になった。

 この前はディナーの予約を入れてくれて、家族全員で来てくれた。

 流山先生の奥様もウチの店を気に入ってくれた様で、奥様会の予約を入れてくれた。

 流山先生の息子さんも、彼女を連れて来てくれた。

 それもこれも、千秋が流山先生を連れて来てくれたおかげ。

 千秋が来たら、今度こそ『ブス』ではなくてお礼を言いたい。

 ・・・てゆーか、ただ千秋と話したい。

 アイツと喋るの、なんか楽しかったから。



 「今日も来ないっスネー。 千秋ちゃん」

 タケが窓の外を眺めながら、道行く人の流れの中に千秋を探した。

 「アイツ、一応漫画家だし、そうそう出歩かねぇだろ。 タケ、昼休憩入っていいよ」

 「うぇーい」

 タケに休憩の指示を出すと、タケは『千秋ちゃん来ないとつまんないなー』と言って、もう一度窓の外を確認してから休憩室に入って行った。

 今日も有難い事に客の入りは上々。

 でも、千秋の特等席は空いたまま。
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