16の月-過去に戻れたら‥【完結】



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「高宮さんがまだこの街にいるんだ‥」



中野にこの事を伝えると、
中野がうーんと考えた。



眉間に皺を寄せて、
「俺さ、今気がついたんだけど‥」と言って
どこからか地図を引っ張りだして来た。




「高宮さんがこの街にいる理由の1つって‥」
パラパラと地図をめくる。




「これだよな‥」と指差したところは【刑務所】だった。




たしかに、刑務所がこの街にはある‥


そうだ‥


高宮さんの親父さんはまだ服役中なのだ‥


だから、高宮さんもずっとここに留まっていたのだ…


何故気づかなかったのだろうか‥



「おっまえ、馬鹿だなぁ~!」と中野に言われた。



「‥うるさい‥お前も今気がついたところだろ‥」

と言い返したら、フンと横を向いた。



「で‥行くのか?親父さんのところに」



俺は迷わず「行く。」と答えた。




そうと解ったからには、今すぐにでも飛んで行きたかったが
時間も遅かったので、明日にする事にした。






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