16の月-過去に戻れたら‥【完結】


「み‥水池君…」

驚いた表情で俺の名を呼ぶ。



高宮さんは、あの時のまま…

切れ長の目で、髪はすこし短くなっていた。




「久しぶり…」
と俺は声を掛ける。



「久しぶり‥」




そよそよと流れる風が高宮さんのスカートを揺らす。



「少し、話さないか?」



高宮さんはチラリと竹下さんと子供の方を向いたが
「うん」と頷いた。





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