マー君(原作)
「マー君信者はそのモルグという所に収容されていますが、その中に妹さんがいるとは限らない。

彼らが収容しているマー君信者の数などたかが知れている。

今や世界はマー君ウィルスに犯されているのだから。

それにそれはさっき言った作戦と違うんじゃ−−。生存者の救出は後なはずじゃ−−」

「でも! 妹を先に助けても別に作戦には−−」

「雨、落ち着いて」

ベッドに座る亜理紗が静かに言う。雨は彼女を見て、口を紡ぐ。

亜理紗は表情こそ厳しくないが、その目は鷹のごとく鋭かった。

「・・・・・・ごめん」

謝りながら、気を落ち着かせる。それでも亜理紗は許さない。

「私情は挟まないで。あなただけが、苦しい、訳じゃあない。

マー君対抗派はあなたの、妹さんを、助けるためだけに、あるわけじゃあない。皆、苦しいんだよ。

だから、今は、耐えて」

・・・・・・何焦ってるんだ私は。

亜理紗の言う通りだ。マー君対抗派は雫を助けるためだけにある訳じゃあない。

マー君を抹殺するためにある組織だ。
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