オトコの娘。*彼氏、ときどき、女の子!?*
けれど、広場が近くなってくると、聞こえてきたのはワーキャーという歓声で、その合間に、司会者と思われる男子学生のハイテンションな声と、「好きです!」「第一印象から決めてました!」などの声が聞こえてきたではないか。
あれ? これって……。
「ねえ、奈々、広場が変だね。なにこれ」
「別に広場は変じゃないでしょ。どうやら、告白大会をやってるみたいだね。もしかして、マコ、愛を叫ばれるんじゃない?」
「えぇぇっ!? だだ、誰に!?」
「そんなの知らないよ。そういや、この間、広場に来てって言われてたよね? 行ってみたら分かるでしょ。ささ、面白そうだし、行こ」
「うわっ……!ちょ、奈々っ!?」
シメられたあとは慰めてもらおうと思い、奈々に付き添ってもらっていたのだけれど、状況をいち早く理解した奈々があたしの腕を強引に引っ張るもので、あたしは、あれよあれよという間に広場に連れて行かれてしまう。
すると、どうやって見つけ出したのか、広場においでね、と声をかけてきた女子学生が現れ、奈々にごにょごにょと何か話をつけると、その奈々に代わり、あたしの腕を引くのだ。
うおぉぉいっ、奈々っ!!
なんだ、そのニヘラ~っとした顔は!
笑っていないで助けてくれよっ!!