オトコの娘。*彼氏、ときどき、女の子!?*
*最終話*

あたしの彼氏は、ときどき、×××

 
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それから約半年後。

めでたく、つき合って2周年の記念日を迎えた葉司とあたしは、メルさん主催のもと、オトコの娘カフェ『ねこみみ。』にて、盛大にパーティーを開いてもらっていた。


「愛菜、まことちゃん、2周年おめでとー!!」

「おめでとう、マコ、葉司君っ!!」

「2人とも、よかったな!おめでとう!」

「ありがとう、みんな……っ!!」


メルさんを筆頭にして、奈々や純平、野宮さんに茨城先輩、お店のスタッフの娘たちからも、たくさんのおめでとうの言葉と温かい拍手が贈られる中、あたしたちは、照れながらも笑い合うと、目の前の大きなケーキに立てられたろうそくの火を、せーので吹き消した。

ケーキの中央に、パチパチと弾ける、ろうそくが2本、プレートには『愛菜&まこと HAPPY HAPPY 2nd Anniversary!!』とチョコペンで書かれていて、さらには、愛菜とあたしを模した砂糖菓子の人形がキスまでしている。

なんでもこのケーキ、メルさんが一から構想を練ること、約3カ月なんだそうで、セレブらしく、腕の立つパティシエに依頼をし、特注で作らせたものだということだ。 
 
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