赤い糸の約束







「死の原因は火事やろ?!
あんたの所為じゃ…」


「あの火事だって私がおこしたようなものだ」



月華の平然と答える姿に怒りを覚え、わいは乱暴に月華の胸倉を掴んだ。



「何でや?!
実の親やろ?!」



その先の何で殺した!と言う怒りの叫びは何故か出てこなかった。


いや、


出してはいけない気がしたんだ。




「もし、私が花だったら、水をくれても、雨にあたっても、太陽の光をあびても、咲かない」



よく意味のわからない言葉に眉を寄せるわいに月華はまた寂しそうに歯を見せて笑った。








そいて寂しく笑っていた顔を怒りの顔に変え月華は言った。





「無力な花は咲くことを許されない」





その時のわいはよく意味もわからなくただ、
何ともいえないもやもやした気持ちになった。







山崎side*end






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