気まぐれな猫
それから30分が経ち、ようやく桜は飯を食べ終えて身支度をはじめ、結局家を出たのはあれから2時間後だった。
飯を食い終わった後に友也の洋服を着せるのがこれまた、めちゃくちゃ大変だった。
悠真は不機嫌になるし桜も脱ぎたくないと言うし。
最終手段として友也の洋服に悠真の香水を付けた。
「───わー…あ、見て!あれ廉みたいだよ!」
「え、俺ねずみ…?え、なになんか凄いショックなんだけど。」
「あ、これはりょうだね〜!」
どうやら動物のキーホルダーを見つけたらしい桜は俺のところに牛のキーホルダーを持ってきた。
「こら、桜。お店のもの勝手に持ってこない。」
「んーっと、友也はー…ひつじ!」
「どこがっ!?具体的に俺のどこが羊だよ!!ねえどっちかっていうと廉の方が羊じゃないかな?ちゃんと俺たちのことどっちがどっちって理解してる?!」
だめだこりゃ、全然聞こえてねーな。
しかもよく見ればこれ…干支じゃねえか。