気まぐれな猫
「さくら...一之瀬 桜。」
そう答えると廉が桜桜と私の名前を連呼する。
「桜ほんとに可愛いよね〜。何処で産まれたの?ハーフ?」
「お母さんは日本人だけどお父さんは見たこと無いからわからない...でもお父さん日本人じゃないと思う。」
“お父さんによく似てて顔みると思い出すわ!”
“その髪の毛も瞳も全て嫌いなのよ!!”
よくそう言われてたからきっとこの瞳と髪色はお父さん譲り。
「そうなんだあ。じゃあ桜の親父さんイケメンだな!絶対かっけーわ!」
二カッと無邪気に笑う廉。
「そうだといいな。」
悠真も優しく笑う。
ここは笑顔が溢れてるから好きだ。
この人たちはであって間もないけどもいい人だってわかる。
「んで桜、俺たち幹部だから。悠真は総長」
かんぶ?完部?
服装長に装長に完部?
「桜...ここまで言えばわかると思うが俺等は暴走族だ。」
「...?帽装族?」
ああ〜なるほど!
みんなは洋服屋さんなんだね!洋服つくる人達なんだ〜。
「そう、だから危険な事も起きるかもしれねえ。」
針が落ちてて刺さっちゃったりとかね
「そうならないよう俺等が守るのは義務だ。」
針とかはきちんと拾って点検しないとね!
「だけど万が一だ。万が一なにかあっても俺から離れていかないで欲しい。」
針小さいからね。
見落としてるかも知れないもんね。
「大丈夫、私も注意するから」
きちんと床をみて気をつけて歩きます!