消えた同級生【玩具の女編】

策略

―蒼湖が日直の日


渡瀬と加賀美に頼んで、蒼湖が中に入ったら鍵を閉めてもらう約束をした。

俺は講師室の中で息を殺して待っていた。

先生からもらった合い鍵を、まさかこんな事に使うなんてな…



この部屋に入るのは久しぶりだ。

またこの部屋で蒼湖に会う…

今度は二人だ

ゴムも準備したし、飲み物とかも買ってきたし、着替えもあるし、大丈夫か…

っつーか、朝まで出来んのかな…いいや、疲れたらやめよう



その時蒼湖が来た



「先生?」

馬鹿な女。まんまと騙されて…

俺は蒼湖を中に引きずりこんで、ドアを閉めた。

久しぶりに蒼湖を近くで見る。

久しぶりに蒼湖が俺に話す。


二年前とは違う、少し大人びた表情…

ブラウスから覗く細い首と鎖骨…

何だろう、俺は蒼湖を抱きたくてたまらなくなってきた…

言うことをきかせるためじゃなくて、その身体が欲しい…

今までこんな風に女に対して思った事無かったのに。



びびって俺の言うことを聞く蒼湖―たまんねぇ…



逃がさねぇ…絶対



食ってやる。あんな男の跡なんか消してやる…
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