消えた同級生【玩具の女編】
「えー、やっぱり身に付ける物とか。」

「アクセ?」

「ピアスとか…指輪とか…」

「指輪か…」

「それでいいじゃん、ね?」

「どんなの買えばいいの?」

「もう、わかった!買う時付き合ってあげるから、もう寝せて!」

「頼むよ!23ね!俺休みだから!」

「はいはい、おやすみ!」

電話は切れて俺は一安心だ。

あいつなら大丈夫だろう…

よし!

急いで部屋に入り、布団に潜り込んで蒼湖にくっついた。

あったけー…

俺は久しぶりに心が落ち着いてゆっくり眠りについた。

家でパーティーしながらプレゼントを渡そう…

来年、高校生になったら、映画とか見て、外食して大人っぽいことをしよう…

俺の頭の中で、クリスマスのプランが完成した。






「遅い!」

「わりぃ!」

「人を呼んでおいて遅刻とはいい度胸ね!ランチをおごりなさい」

「…はい」



祝日の23日、俺は瑠璃と色んな店を廻って、蒼湖のイメージに合うような指輪を探した。

「誕生石は?」

「3月って何?」

「トルコ石かな…」

「はー?イメージじゃねー!」
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