消えた同級生【玩具の女編】
ハッと気付いて私は顔が赤くなった!

違う、違う〜!今は蒼湖の事だってば!!

私は足をバタバタさせながら布団を頭からかける。



寒河江を殺す妄想まで見ていたのに、最後は自殺をした蒼湖…

やっぱり、憎んでいなかったと思いたい。

最後の最期は、やっぱり憎み切れなかったんだと、殺したくなったのは薬のせいで蒼湖の本心だったんじゃないと思いたい…

そうだよね?蒼湖…

私より寒河江の事を知ってるんだもん…

憎んでなんかいなかったよね?






私は再び目を閉じた。










何の進展もないまま夏休みは明け、私達の時間はいたずらに過ぎていった…

私の最近のマイブームは、唯一両親の揃ってる卒業アルバムを、図書館で見る事だ

私の知らない二人が写っている。

同じページで笑い合う二人
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