消えた同級生【玩具の女編】


私の想いは限界に近づいていた…




ついに彼女の交代の時期…

そんな瞬間がやってきた。



「寒河江先輩!お話があるんですけど…いいですか?」

彼女は私をチラッと見た。

私は…緋色から手を離し、一歩引いた。

「じゃあ私、先に帰るから…」

少し声が震えた事、きっと緋色は気付かないだろう…

だけど、緋色は力強く私の手を掴んで引き寄せた。

「何?俺らの邪魔するくらいすごい話じゃねーと聞かねーよ?」

「え?あ、あの…」

「お前が目の前チョロチョロするようになってから、蒼湖がエッチに集中しなくなったんだよねー。コイツの気が変わったらどうしてくれんの!?」

緋色!

私は思わず彼の顔を見つめた。

「あの…えっと…」

「で、何?」

「す、すみませんでした!」

彼女は泣きそうになりながら急いで走って行った。



「何で!?何であんな事…」

「俺、ああいう女嫌いなんだよね…」

「え?」
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