消えた同級生【玩具の女編】
緋色はたまに甘えたいとき、私を抱きながら私の耳の裏に彼の高い鼻を擦り付ける。

そしてそのまま首筋に移って額で首筋なぞる…

そんな時は私が彼をぎゅっと抱きしめると、彼が喜ぶ…

でも最近はあの子の事ばかりに悩まされて、私は頬をシーツに付けながら考え事をしていた。



「…蒼湖、なんか余計な事考えてるだろ?」

「…え?あ、ごめん…」

「俺、一人でヤッてるみたいで超孤独なんですけど…」

「ご、ごめんなさい…」

私が謝ると、緋色は私から離れて座った。

「お前さ、してる時くらい俺の事だけ考えてよ!」

「………」



いつもいつも考えてるよ…

辛いくらい考えてるよ…



「ごめんね?」

私が向かい合って座って、ゆっくり緋色を抱きしめた

甘えたかったんだよね…

ごめんね…



緋色はまた私をきつく抱きしめ、そのまま私をベットに沈めた。



私も…甘えたいよ…



私も思ったこと、緋色に言いたい



対等になりたいよ、おもちゃじゃなくて…











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