消えた同級生【玩具の女編】
「子供を作った?」

「そう…少年は跡取りの座すら奪われ、家で居場所まで失う…」

「そんな…」



…そうか…だから落飾の天子…

政権争いに負けた天皇の子…

負けた皇子は居場所を失う

先生はそれを知って、アイツにその名を付けたんだ




「少年の話を親身になった最初の人間が、熈庵だった訳だ。それを恋愛感情か何かと勘違いしたんだろうな…すっかり依存してしまった…」

「アイツ…」

俺に何でも手に入るって…

俺は愛人の子供なのに跡取り候補で、何不自由無く暮らしていたから…

周りの人間に愛情を貰っていたから…

俺を、妬んでいたんだ…



俺が実際どう思っていたかは知らないだろうけど…



「可哀相なヤツだな…」

「悪いけど、俺はどんな境遇だってアイツは許せねーな」

「え?」

「お前だってそうだろ?好きな女をめちゃくちゃにされて、大事な時間を暗闇で過ごしたんだ…
本来ならもっと有意義な毎日を送ってたかもしれないのに…」

そう言われて俺は考えた…

アイツがいない世界を
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