消えた同級生【玩具の女編】
涙は止まらない。私に価値はない。悪魔にしたらお遊びで、私個人が必要ではない

ただ都合がいいだけ…女という性別で、自由に出来る家庭環境だから…

ただ、それだけの価値…




「明日までに荷物まとめろよ。放課後迎えに来るから」

コクリと頷いた

「あー、そういえば、お前って好きな奴とかいんの?」

何をいまさら……

「…前はいたけど、もういない…」


憔悴した表情で下を見つめてた

「残念だったな。アイツはお前より自分が可愛かったんだよ。じゃあな、明日学校来いよ〜」

手を振り家を出て行く




絶望する

私が好きだったのは先生じゃないのに…昔の…


私は大声で泣いた。悔しかったからなのか、悲しいからなのかもうわからない…

初恋だった。

あの頃は何も知らなくて、アイドルの様に人気者で、笑顔が似合う彼に夢中だった…

何もかも失ってしまった


思い出も、昨日までの私も、希望も、恋愛も、全てが一人の軽い遊び気分に奪われてしまった……




私は気がついたら布団の上にいた…

呆然と自分の勉強机を見つめる

私はどうなるんだろう…、この先……


もう考えられない







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