消えた同級生【玩具の女編】
試験も終わり、夏休みに入った。

夏休みも変わらない毎日を送っている。

私は毎日抱かれ、彼から飽きたと言われることはなくいつもと同じ生活をしている。

そんなある日生理痛に近い痛みに襲われ、私は寝込んだ…



生理、まだ来てないのに何で痛いんだろう…



そう考えた瞬間、私はハッとした。カレンダーを指でなぞり日数を数える。

一週間も遅れてる…

私は毎月しっかりと来る方なので焦りが出てきた…

まさかが頭をよぎる…



…妊娠…



可能性はかなり高かった。緋色は避妊をしてくれたことがない…多分妊娠したんだ…

私の心臓がドキドキしだし、指先がどんどん冷たくなった。

どうしよう…、どうしたら…

不安にかられる。どうにもならないくらいに…

「蒼湖?どうした?」

エアコンの下で漫画を読んでた緋色が近づく。

「熱あんのか?」

そっとおでこに手をあてた。

「なんでもない!」

切羽詰まった言い方に、緋色は気付いた。

「命令、言え!何した?」
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