消えた同級生【玩具の女編】
私は緋色の顔を見ていたら、涙が溢れ出してきてしまい、言葉をうまく出せなくなってしまった。

「に、妊…娠、した…」

緋色はかなり驚いていた。

「マジ?確か?」

「多分…高い確率で…」

「検査薬、買ってくるか?」

私は頷いた。

「なんか食いたいのは?」

私は首を振った。

「待ってろよ、すぐ帰ってくるから!」

私は黙って緋色を見送る。



ねえ、怖いでしょ?あなたがした結果だよ…




泣きながら緋色を責めた…



緋色はすぐに帰って来た。

私は検査薬を預かり、トイレに入った…

手が震えてしまい、しばらく検査薬の袋を開ける事が出来ない。







「蒼湖ー、どうだ?」

緋色がトイレのドアを叩く。

私は青ざめて身動きがとれないでいた…


…陽性……



妊娠してるっていうこと?

私は説明書と検査薬を何度も見比べたが、結果は妊娠していた。
< 94 / 369 >

この作品をシェア

pagetop