吸血鬼が幽霊になって何が悪い!
看護師とドクターが処置室から出てきて、一命はとりとめたが、脳障害などの後遺症が残ることを告げられる。
母親は両手で顔を押さえた。
父親は歯を食いしばり、なんとか耐えている。
「これから君には選択をしてもらわないといけない。脳の機能には大きく分けて記憶、感情、運動の三つがある。現実の世界に戻るには最低でも一つの機能を代価として払うことが義務付けられている。さて、どれを選ぶ?もちろん現実の世界に戻らず、そのまま死を選ぶことも可能だ」
「おまえに何の権限があるんだ!」
語気荒く執行官を責めた。