キミと生きた時間【完】

「今日はもう、こないのかな……」


ガックリと肩を落として隣に置いておいたカバンを手に取った時、砂利を踏みしめる音が耳に届いた。


まさか……。


カバンを胸に抱えて階段を駆け下りると、そばにある木の陰に身を隠す。


ジャリジャリっという足音は次第に近づいてくる。


それに比例するように大きくなる鼓動。


そっと覗いて足音の正体を確かめる。


薄暗くて目を凝らさなければそれが誰であるのかは分からない。


だけど、すぐに気付いた。


その足音の正体が宇宙君であることに。





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