キミと生きた時間【完】
ゴクッと唾を飲み込むと、ゆっくりと宇宙君に近づいていく。
宇宙君はその場に立ち尽くしたまま動こうとしない。
二人の距離が一歩一歩と近付いていく。
あたしは宇宙君の目の前まで来ると、顔を持ち上げて息を吐いた。
「宇宙君……あたしに隠し事してた……?」
「……さぁな」
「いつもそうやってごまかしてばっかりだったもんね?」
声が震える。
「荒木に……全部聞いたんだろ?」
あたしの変化に気付いたのか、宇宙君は全てを悟ったように小さなため息を吐いた。
あたしは小さく頷くと、意を決してこう尋ねた。
「……――宇宙君……心臓の病気なの……?」
口にした途端、現実味を帯びた気がした。
ドクンドクンッという自分の心臓の音が妙に大きく聞こえる。
「……あぁ」
ほんの少しの間の後、宇宙君は小さく頷いた。