恋結び ~キミのいる世界に生まれて~


夜も深くなるにつれ、冷え込みは厳しくなって行った。


ほんの少しだけ暖房をたいて……あとはお互いの体温で補い合う。


…少しくらい寒い方が、互いの体温を心地よく感じられるから…。



「ごめん……優しく出来なくて……」


「ううん。平気」


「余裕なくて……俺…」


自己嫌悪なのか、語尾が小さくなる翔平がなんだか可愛く見えた。


愛してくれただけで、十分。


カッコイイ所だけじゃない、余裕のない自分をさらけ出してくれて、あたしはすごく嬉しいんだよ?


床に散らばっている服と。


綺麗にベッドメイキングされていたシーツの乱れを見れば。


どんな愛され方をしていたのか、思い出しただけで赤面出来る。
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