甘党
それで今に至る。


『……。』
「……。」
ここで黙るか普通。
ガタンゴトン。とただ終電に向かって走って行く数人たらずの電車の中。
…すんごい眠そうなんですけど。
電車が揺れる度に人が居ないせいか今にも倒れそうだ。
ほんとに私が好きなんだなぁ。と再確信した。
それが微笑ましくて思わず笑ってしまう。
あっ。目が合った。
『…はにゃ?…れんかち…や…ん。何わらっれんろ?』
「えっ?聞こえない!」
意地悪く笑って見せる。
やっと笑ったよ。
『…ふぁ。』
大きなアクビ。
まだ終電に着くまで10分あるし…。
そんな持ちそうもないな。「座れば。」
手招きをするとさっきまで眠そうにしていた細い目が大きくする。
『わーい。』
どんだけだよ!!
急に私の膝に飛び乗って来た。
「キャア!違うって!!椅子に座ってよ!」
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