君と図書室で

「ごめんね、諸富さん。大地が迷惑かけて」

「え?」

「うるせーよ!ゴリラのくせに!」

「はぁ?!」


 この人、大地君の友達だ。

 光野…明良君だったかな?

 光野君もサッカー部で人気者だったはず…。



「ゴリラじゃねーよっ!み・つ・の・あ・き・ら!」

「んで?光野ゴリラが何の用?」

「てめぇ…」



 二人とも…

 言葉は悪いのに、仲がいいのが雰囲気で分かる。



「ふふっ」


 まるでじゃれあってる猫みたい。

 なんか見てて、可愛い。


「え?なんかおかしかった?」

「んーと、二人とも仲良しなんだなぁって」

「うぇーこんな奴とぉ?」 

「それはこっちのセリフだ」



 この二人の掛け合い、コントみたい。

 本当に仲がいいんだな。

 …羨ましいくらい。

< 37 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop