キライノカケラ
花が輝いてきたのは誰の目からもわかるくらいで
今まで咲かなかった花が
栄養たっぷりの水と優しい声かけによって


え?こんなきれいな花が咲くの?って
誰もが驚いてしまうくらいだった。


重くかぶっていた前髪は
いつしか可愛いピンやシュシュでとめられて

花の顔の全体が現れると
思ったより大きく表情豊かな目に驚いた。


「石川 花ってけっこう可愛いよな」

男たちの声


やっぱり 千尋はあんたたちとは違うんだわ


花がこんなに可愛いことも知っていたのかな


なんて感心したくらいにして。
多分千尋に愛されたことで 花に自信ができて
変わってきているんだろうって思った。


風呂から出てくると 千尋が電話をしていた。

背中を向けている千尋をアタシは見ている。


「何ふくれてんのよ~ん?………あ そっか~」

楽しそうに笑う千尋
ついこの間までその笑い声はアタシだけのものだった。


「日曜日出かけるか?」

悲しいよ 千尋・・・・・・

「花の行きたいとこでいいよ」

切なすぎるよ千尋・・・・・・。
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