溺愛ヤンキーくん
またあたしは関係ない人を傷付けた。
もう秋川皇雅はあたしに関わらないほうがいい。
関わったら最期殺されるかもしれない。
もう他の人が死ぬところを見たくない。
もう二度と………
――――――――――――
「………お前…平気だったか?」
ごめん。秋川皇雅。
あたしはあんたの仲間になれそうにない。
「……優?」
「…ごめん秋川皇雅」
「…何がだ?」
「……あんた…の仲間になれそうにない…」
「……なぜ?」
「……あたしに関わったら殺されるかもしれない」
「…だから?」
「は?」
「最初っからこっちは覚悟が出来てんだよ。殺される?ふざけんな。俺らは伊達に30年以上全国No.1やってたんじゃねぇんだぞ?なめんな」
「……秋…川皇雅」
「………それでもお前は俺を信じねぇのか?」
それはわからん…
けど。
少しだけこいつなら信じてもいいような気がしてきた。
「………少しだけ。少しだけ信じてやる。それでいいだろ?秋川皇雅」
「あぁ…これからよろしくな一之瀬優」
これがあたしと秋川皇雅達の始まりだった。
あたしは今でもあんたに感謝してる。
あたしが知らないことをたくさん教えてくれたあんた達は……
キラキラ輝いていて、羨ましかった。