溺愛ヤンキーくん


―――キーンコーンー…カーンコーンー…――――



げっ…入学式忘れてた…(門の前にいた奴全員も)




おじさんに怒られるなー…




少し急ぐか…













―――――――――――
―――――――――
―――――――
―――――
―――






「えー…只今より第45回海凰学園の入学式を始めます。…全員起立!」




うへぇー…



体育館前、ギリギリ間に合った…






「…おや…新入生が今日の大事な入学式に遅れて来るとは…大したモノですね…?」


「…!?…貴様誰だ」


「…フフッ…私ですか?」


「…あんた以外に誰がいる」




ったくあたしは急いでるんだから…邪魔すんな。




ん?こいつの顔何処かで…?



「私は…元炎龍総長の六車拳聖―ムグルマ ケンセイ―ですよ」


「…やはりな…あたしはー…「一之瀬 優、通り名は―氷姫―」



バレてたか…




「…で元炎龍総長が何の用だ?」


「…鳶―トビ―が動き出した」





鳶―トビ―は汚い事をする族だ。




前にあたしが潰したつもりだったんだがな…





復活したか…



「…―あたしにどうしろと?」


「気を付けるんだな…じゃあ私はもう行きますね…一応先生なのでね…」




変な奴…だな…




六車拳聖――



あいつは過去最弱の総長(最弱と言っても全国レベル)ながら巧みに頭を使い前よりも炎龍を繁栄させていった男。





気を付けた方がいいな…










―――――キーンコーン…カーンコーン…―――――





って!!




入学式忘れてた…






あぁ〜っ!!




おじさんにシバかれるっ!!





でも後5分したら体育館でクラス発表がぁ〜…







ん〜…クラス発表行かないとまずいから…



とりあえず行くか…





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