毒舌に惑わされて
「はい」
『莉乃、やっと繋がった!どこにいるのよ?』
「ああ、ごめん。電源切っていたから。家にいるけど」
『家ね。分かったわ。一時間後に迎えに行くから着替えておきなさいよ。どうせまだパジャマなんでしょ?』
葉月が見透かしたようにまだパジャマ姿だ。それにまだベッドの中。だって、目が覚めたばかりだもの。
「迎えはいらない。自分で行くからいいよ」
「大丈夫。もう手配したから。10時に行くようにしてあるから、早く着替えてね。それと、今日は泊まってもらうから、お泊まり道具も持ってきてね!」
「ええ?ちょっと待って!あ…ー」
全く葉月といい、聖也といい、この姉弟は本当に勝手で強引。返事を聞かないで切るのはやめて欲しい。
迎えに来るのは聖也に違いない。もう来るまであと1時間もない。
冗談じゃない。そんなに早く支度出来ない。
待たせよう。
世の中、そう何でも思い通りにいかないことを知ってもらおう。そして、ついでに待つという試練も与えよう。
『莉乃、やっと繋がった!どこにいるのよ?』
「ああ、ごめん。電源切っていたから。家にいるけど」
『家ね。分かったわ。一時間後に迎えに行くから着替えておきなさいよ。どうせまだパジャマなんでしょ?』
葉月が見透かしたようにまだパジャマ姿だ。それにまだベッドの中。だって、目が覚めたばかりだもの。
「迎えはいらない。自分で行くからいいよ」
「大丈夫。もう手配したから。10時に行くようにしてあるから、早く着替えてね。それと、今日は泊まってもらうから、お泊まり道具も持ってきてね!」
「ええ?ちょっと待って!あ…ー」
全く葉月といい、聖也といい、この姉弟は本当に勝手で強引。返事を聞かないで切るのはやめて欲しい。
迎えに来るのは聖也に違いない。もう来るまであと1時間もない。
冗談じゃない。そんなに早く支度出来ない。
待たせよう。
世の中、そう何でも思い通りにいかないことを知ってもらおう。そして、ついでに待つという試練も与えよう。