時猫




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椿の視界の中は、ガラッと一気に変わった。


真っ白でどこまで続いているのか分からない…


不思議な場所だった。



「ここは…」



何故か体も軽く感じ、辺りを見回してみる。



「何なの?」



だが何も起きない。

椿は、しゃがみこんだ。



「沖田さん…」



急に沖田が心配になる。

もしかしたら、このまま会えなくなるのではないかと。

まさか、今までのは夢だったのか…と。





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