時猫
文久三年、九月。
芹沢鴨が…暗殺された。
伊吹の復讐すべき相手が、この世からいなくなったのだ。
庄助は、ほっとしていた。
これで伊吹が、危ない真似をしない。
しかし…。
『壬生浪士組から新選組になったんだよね?だったら新しい局長を私が斬る』
『…何でだ!芹沢鴨はもういないから、その必要はないだろう』
『芹沢鴨が新選組なら、新選組全員に恨みはある。だから…』
伊吹の気持ちは、揺らがなかった。
それから数ヶ月後。
『…新選組に入隊させて下さい!』
伊吹は剣術や忍術の腕をさらに上げ、屯所へと足を運んだのだ。
すると、そこでまた、映像が切れる。