時猫
「私、本当は…」
「やはり、長州の間者か」
「ち、違うわよ!最後まで聞いてちょうだい」
「ゆっくりでいいですよ」
穏やかな沖田の声に頷いて、椿は深呼吸する。
そして意を決し、再び口を開いた。
「言っとくけど、今から言うのは本当の事よ」
「早く言え」
「私は…未来から来たんです」
「「は…?」」
二人揃って、素っ頓狂な声を出す。
土方はこれでもかと言うほど眉間にしわを寄せ、沖田はひたすら瞬きを繰り返していた。