時猫
思い切り眉間にしわを寄せた土方は、思わず手を止め、沖田の方を向く。
「まあな。恋文が溢れすぎて、故郷に送りつけてやった」
そこに関しては、満更でもなさそうだ。
「……土方さんらしいですね…」
だが、と土方は続ける。
「俺は女に惚れる気なんてねぇよ。女なんて、邪魔になるだけだ」
「ふうん…」
よく分からなくて、軽い返事しか出来ない。
「お前、惚れただろう」
「………え?」
「女が苦手だったお前がなぁ…」
土方は深く、息をつく。