時猫
「今日は…。大丈夫そうですね」
「そうね」
沖田の言うとおり、前みたいに怪しそうな人達はいない。
「帰りましょうか。午後は確か、斎藤さんだったはずです」
「そうなの?」
他愛のない話をしながら、屯所に向かって歩いて行く。
その途中、ふわりと甘い、団子のにおいがしてきた。
「美味しそう…」
「一本、食べて行きますか?」
「え?でもお金は…」
「いいですよ。奢ります」
「…えぇ⁉」
椿は驚いて、沖田の目を見る。
そんな椿をよそに、沖田は隊士達に指示を出していた。