時猫
「早いわね」
「私、実は甘党ですから」
「そうなの?…あのね、私も甘いの好きなの」
はにかみながら、椿も最後のお団子を口に入れた。
「じゃあ、お勘定して帰りましょうか」
「うん」
「きっと土方さんが、“何で帰りがこんなに遅いんだ!”…って、角を生やして待ってますよ」
「そんなの怖くないわ、全然」
土方が怒っているのを想像し、二人揃って笑った。
…沖田の言った通りだった。
土方は屯所の前で仁王立ちし、沖田と椿をこっぴどく叱りつけたのだった。