キラキラ
ミルクティー
やっと聞こえたお昼のチャイム。

教室を出ていくその瞬間に、大好きな人の背中が見えた。







たったそれだけのことなんだけど、たった、それだけのことなんだけど・・・。
あたしの今日の一日は、この一瞬で最高になる。









「夏実~今日も授業疲れたねぇ・・・」







あたしはいつも通り、トイレに行って手を洗う。





そして、自動販売機。
でもほんとは、あんまり行きたくないんだよね・・・。
パンの購買がすぐ近くでやられてるもんだから、昼休みのロビーは込み込み。



人混みとか、苦手なんだよなぁと思いつつも、あたしは自動販売機に並んだ。







「さえ、先に行ってるから」

「あぁ、うん」







あたしは少々焦り気味で、自動販売機に小銭を入れた。

買うのはもちろん、ミルクティー。








「さえもミルクティーかよ~」










ふと、あたしの後ろで声がした。

聞き慣れた、周りよりはちょっと、低い声。

なんか最近では、これも日課のようになってきている・・・気がする。








「俺もミルクティーにしようと思ってたとこなんだ。・・・偶然だな」








振り返ってみると、そこにはあたしの予想通り、青山智樹が立っている。

まぁ、いつも通りっちゃいつも通りなんだけどさぁ。






幼なじみって言っても嘘じゃないけど・・・。なんていうか、変わってる。

あたしに言わせると、変な奴って感じ。







小学校も中学校も同じ。
中2中3でのクラスは違ってしまっていたけど。







智樹は隣の自動販売機が開くと、手早くミルクティーを買った。






「うん。偶然だね」





あたしはそれだけ言って、足早にその場を去った。



なんていうか、
ちょっと冷たかったかなぁ・・・?なんて考えながら。
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