もしも、Ver.1

奈々美と一緒のクラスだったら。






6月。


黒板には『自習』の2文字。







自習用のプリントは結構簡単で。


すぐに終わったのか、教室は騒がしくなった。









俺は机に突っ伏して、隣で真剣な顔して本を読んでる奈々美を盗み見る。







・・・肌白いなー。


うわ、まつ毛長ぇ。



なんて、つい見すぎる俺。





「?」

「!」

「ん?何?」


「いや・・・

お前、眉間にしわ寄ってんぞ。」

「え、嘘っ。」





苦し紛れに言った言葉に、こいつは本気で慌てる。








・・・あー、くそ。



可愛いすぎるだろ。






END
< 5 / 14 >

この作品をシェア

pagetop