恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
決別の金曜日

決意のほど

いつもの週末。

私は彼が家にいる間にメールが届くように20時に時間指定をし、

メールを送信予約した。

[今日は大事な話しがあるので、9時には一度帰っても構いませんが
10時過ぎに家に戻ってきて、私の部屋を訪ねてくれませんか?

合鍵はポストの中に入れています。]

彼はメールを見たが、何もなかったかのように娘たちと話していた。

そして帰る直前彼はメールをしてきた。

[僕も話したいことがあります。合鍵はポストですね。では10時過ぎに…。]



私は10時になるまでに入浴を済ませ、部屋で彼を待っていた。

いつもなら部屋着に着替えるのだが、今日は仕事に行った時のままの服装にした。

これから話すことはリラックスして話せるわけもない。

コンコン。部屋のドアがノックされる。

「どうぞ」

私は緊張した面持ちでそう声をかけた。

「失礼します」

彼はそう言って私の部屋に静かに入ってきた。
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