恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

一緒にいられるだけで幸せ

お互いに何を言っていいのかわからずに静かになる。



「明日も早いから寝ましょうか?」

私は先にベッドに入り横になりながら、

彼に向かってさらっと言った。

「…はい」

彼もこちらに来る。遠慮気味にベッドの端の方に座った。


本当に佐々木君はうぶだ。



あの人と最後に会ったのは…

一人はさみしい。独り寝の夜は苦しい。

電気を消すと視界がなくなり、感覚が研ぎ澄まされる。

彼がゆっくり私の隣に入ってくる気配。

彼の香り…それだけお互いの距離が近いことを意識してしまう。


後ろから抱きしめられた。

心臓がバクバク暴れだす。おそらく彼にも聞こえているだろう。


久々の感覚にくらくらする。









「みずき君」

















「ひな…愛してる」











私はその言葉に暗闇の中で目を見開いた。
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